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2019年06月06日 (木) | Edit |

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先生のお庭番 (徳間文庫) 文庫 – 2014/6/6
朝井 まかて (著)



2019/03/29 予約。 2019/04/11 借りる 4/24 読み始める。 5/15 久しぶりで続きを読む 6/4 読み終わる

NHKテキスト 趣味の園芸 2019年 04 月号 の 朝井 まかてさんの コラムでは、江戸時代の植物が話題になっていて ちょっと興味を惹かれました。
そこで紹介されていた 「先生のお庭番」 と 「花競べ」 を  読んでみよう と 借りました。
 
花競べ 向嶋なずな屋繁盛記」 面白い。 この本も 期待!

長崎出島のシーボルトのところに派遣された 少年 熊吉。 駆け出しの植木職人です。
そしてなぜか オランダ語に憧れ ノート1冊食べちゃうくらいに独学したちょっと変わったこども。

熊吉(コマキ)は、植物や自然にに対する熱い想いで、シーボルトの薬草園を一から作り上げます。
木々を育てる創意工夫・観察・採取など、休むことのない仕事ぶりが描かれていて 圧倒されます。
シーボルトの屋敷に住む 奥様(お滝さん オタクサ)、バタビア出身の使用人オルソンとも 次第に心が通い 熊吉(コマキ)は、やりがいのある仕事にそれなりに幸せな日々を過ごしています。
でも、超大型台風で 薬草園も 住まいも それどころか出島全体も 破壊されるのです。
その時の 日本人の天災に対する自然観(受け入れて復興)と、
西欧のシーボルトの考え(自然と戦い征服する) の大きな違いが 浮き彫りにされます。

本書では、そのあたりから、シーボルトと 熊吉やお滝さんの 距離が 少し 変化していきます。
そして 大事件。 シーボルトは事件を起こして 国外追放。

事実に基づく話なので、シーボルトの事件と その後のお滝さんと娘イネさんのことは 知っていました。
それでも シーボルトに心酔し協力した人々の 過酷な運命には心が痛みます。
 
本書を読むまでは、 「熊吉」のことは 全然知らなかったので 実在の人と知ってびっくり。
以前見に行った「シーボルト展」でも紹介されてたんですね。。
実際には 江戸参府旅行に同行したそうです。
採集人として熊吉、弁之助(源之助のこと)までも加えています。熊吉の肖像画はシーボルトの『にほん』に掲載されています。
・・・
熊吉作成と考えられる標本が牧野標本館には14点ありますが、オランダ国立植物標本館が所蔵しているシーボルトコレクション中に31点(顕花植物24点、シダ植物5点)、東京大学総合博物館に1 点あります。
 → 熊吉 - 牧野標本館:シーボルト標本の解説

こちらも見てね
 ⇒ 2016/11/8 「「日本の自然を世界に開いたシーボルト」展へ行く」 ~ Myブログ「パそぼとベルルのあれこれフリーク」
 企画展「日本の自然を世界に開いたシーボルト」  
国立科学博物館 9月13日(火)~12月4日(日)

フロラ・ヤポニカとおタキさん


人物相関図 熊吉もいますよ!


これも見に行きました。 面白かった。
 ⇒ 2016/11/6 「江戸東京博:シーボルト展と常設展へ行く」 ~ Myブログ「パそぼとベルルのあれこれフリーク」
 ◆ 特別展 よみがえれ! シーボルトの日本博物館

読んでみたい本です。

  

 → シーボルト に関する書籍

  
 


以下の植物で、これまで写真を撮ったものを まとめました。
 ⇒ シーボルトの庭とアジサイ ~ Myブログ「散歩道の野草と風」

しぼると先生と相談して 熊吉が阿蘭陀に送るために用意した植物 485種

 花木
里桜(さとざくら)、糸桜(いとざくら)、犬桜(いぬざくら)、
八重咲きの梅、蝋梅(ろうばい)、金縷梅(まんさく)
椿(つばき)、山茶花(さざんか)、連翹(れんぎょう)、山吹(やまぶき)、雪柳(ゆきやなぎ)
梔子(くちなし)、石楠花(しゃくなげ)、萩(はぎ)、空木(うつぎ)

 葉の美しい樹木
瓜楓(うりかえで)、
小葉団扇楓(うちわかえで)、伊呂波紅葉(いろはもみじ)、榎(えのき)、隠蓑(かくれみの)
戸練子(とねりこ)、白文字(しろもじ)、犬槙(いぬまき)、芭蕉(ばしょう)、深山樒(みやましきみ)

 実の美しい樹
青木(あおき)、紫式部(むらさきしきぶ)、万両(まんりょう)

 実が食べられる木
橙(だいだい)、朱欒(ざぼん)、丸金柑(まるきんかん)、無花果(いちじく)、仏手柑(ぶしゅかん)

 葉物
藤(ふじ)、蔦(つた)類、葛(かずら)類

 樹木の下草
擬宝珠(ぎぼうし)、艶蕗(つわぶき)、八手(やつで)、風蘭(ふうらん)

 草花
牡丹(ぼたん)、芍薬(しゃくやく)、
鉄砲百合(てっぽうゆり)、鹿の子百合(かのこゆり)、鬼百合(おにゆり)、野姫百合(のひめゆり)、
野萱草(のかんぞう)、菖蒲(しょうぶ)、射干(しゃが)、苧環(おだまき)、蓬(よもぎ)、薄(すすき)

 アジサイ
萼紫陽花(がくあじさい)、甘茶(あまちゃ)、蔓紫陽花(つるあじさい)、新種の紫陽花 

のちに四郎兵衛となった熊吉を シーボルトの娘イネが訪ね、
シーボルトが出版した色刷りの書物 「ふろら・やぽにか」を届けます。
掲載された紫陽花の種類は多く ありとあらゆる品種が出てくる

萼紫陽花(がくあじさい)、山紫陽花(やまあじさい)、紅萼(べにがく)、
蔓紫陽花(つるあじさい)、大紫陽花(おおあじさい)
甘茶(あまちゃ)、玉紫陽花(たまあじさい)、草紫陽花(くさあじさい)、七段花(しちだんか)

最後に 熊吉は、イネにこういう。「こいの学名は、せんせいがつけられたとですよ」・・・「ヒドランゲ、・・・オタクサ」

ところで、今では アジサイの学名に オタクサ の文字は 見ないような気がします。
調べてみると・・・
 アジサイ(ホンアジサイ)  Wikipedia より
変種 H. macrophylla var. macrophylla
日本原産のガクアジサイの品種だが、自生しているという説もあり[33]、起源ははっきりしない[34]。他のアジサイとの区別のためホンアジサイとも呼ばれる[33]。
花序はほとんど装飾花のみからなり、種子ができるのはまれであるため、挿し木や株分けで増やす[28]。花序の大きさは20–25 cm程度である[28]。
古く日本から中国へ伝わったものが、18世紀にさらにヨーロッパへと持ち込まれ、多くの園芸品種が作られた[34]。日本では輸入したものがセイヨウアジサイとも呼ばれる。
かつて、シーボルトはこの品種を H. otaksa と命名したが、学名としては現在では使われていない[35]。
ちなみに学名上は、ガクアジサイより先に命名されたこちらがHydrangea macrophylla種の基亜種という扱いである。


    ~ ~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~ ~

内容紹介
「草花を母国へ運びたい」 阿蘭陀から来た医師しぼると先生の意志に、熊吉は知恵をしぼるが、思わぬ事件に巻き込まれ…。
日本の草木に魅せられたシーボルトと若き植木職人の、国を越えて生まれた信頼と情熱の物語。

出島に薬草園を造りたい。依頼を受けた長崎の植木商「京屋」の職人たちは、異国の雰囲気に怖じ気づき、十五歳の熊吉を行かせた。
依頼主は阿蘭陀から来た医師しぼると先生。
医術を日本に伝えるため自前で薬草を用意する先生に魅せられた熊吉は、失敗を繰り返しながらも園丁として成長していく。
「草花を母国へ運びたい」先生の意志に熊吉は知恵をしぼるが、思わぬ事件に巻き込まれていく。

先生のお庭番 センセイ ノ オニワバン
著者 朝井まかて/著 アサイ,マカテ
出版者 東京 徳間書店
出版年 2014.6
形態事項 312p 15cm
シリーズ名 徳間文庫 あ57-1 トクマ ブンコ ア-57-1
ISBN 978-4-19-893838-3
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