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縄文土器をつくる (1980年) (中公新書)

  本の表紙

縄文土器をつくる (1980年) (中公新書)
後藤 和民 / 中央公論社 (1980-07) / - / 1 users
タグ 歴史 @図書館 文化 mediamarker
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 古書
更新日:2018年01月23日 20時52分19秒 2018/01/23
読了: 2018年01月23日

これまで縄文土器は古代の人が作ったもの、ちょっと変わった形。
そんな程度しか意識していなかった。
陶芸教室に通い始めたので、ちょっと縄文土器風のものを作ってみたいな。
そんな軽い気持ちで 数冊の縄文土器を作ろうという本を読みました。
壺か何かできるかも~、と思って この本を読んで、衝撃。
そしてすごく恥ずかしくなりました。
それから、著者と新井司朗氏が 縄文土器の復元に深い追及をしていく様子に引き込まれていきました。
現代の縄文人のような 新井氏。
縄文時代にもやはりそんなこだわりと技術を習得した人が あの華麗な縄文土器を作ったんでしょうね。
III 土器づくりの技術 を読めば、そう簡単に 実用に耐える土器ができないことがわかります。

これまでは 博物館で何気に縄文土器をみていたけれど、これからはキット見る目が変わると思います。

また、東京国立博物館で2018年7月より、「縄文の美」に焦点を当てた特別展「縄文―1万年の美の鼓動」が開催されることが明らかになった。とのこと。
これは見逃せないです!

とにかく 本書は、著者 後藤 和民氏の 縄文土器と それを作り使った縄文時代の人への 熱い思いが伝わってくる感動の本です。 最後は思わず涙が ;;

著者の 他の本も読みます。
加曽利貝塚博物館 に 行ってみたい。

・ 千葉市:ようこそ縄文の世界 千葉市立加曽利貝塚博物館へ

参考ブログ
・ 縄文土器をつくる(後藤和民著) | 幸田蒼之助の休日 2017/05/09
・ 2007-11-18 縄文土器をつくる・その11・本の思い出 takinoiの日記

書籍
・ フィールドの学―考古地域史と博物館 単行本 – 2002/3
   後藤和民教授頌寿記念論文集編集委員会

2017/11/27 予約 11/28 借りて読み始める。2018/1/23 読み終わる。

縄文土器をつくる (1980年) (中公新書)



内容と目次・著者は → [more]

内容・目次 : 縄文式文化

はじめに
I 縄文土器研究の歩み
縄文土器の発見 2
 大森貝塚の発掘  コード・マークの土器  近代性の導入  名もなき民衆の生活史
 
誰が残したか 11
 モースヘの抵抗  縄文人の人種論争  モースの食人説  坪井正五郎とコロボックル説  原日本人説
 
縄文土器の編年 23
 考古学の科学性  層位的な発掘調査  山内清男の編年学  停滞する研究  『原史学序論』  杉原教授の「型式論」  土器型式=人間集団論  『考古学手帖』  「生活の道具」として
 
縄文土器の起源 43
 土器の存在意義  カーボン・デーティング  土器のふるさと  夏島貝塚の本炭  世界最古の土器  初源的な文様と形  土器のモデル  可能性限界の学

II 加曽利貝塚博物館の誕生
荒野を切り開く 64
 引揚げ者  開拓地の中  考古学を志して
 
加曽利貝塚の保存 70
 加曽利貝塚の危機  ささやかな署名運動  加曽利貝塚を守る会  加曽利南貝塚の緊急調査  『加曽利村だより』
 
貝塚博物館の開館 81
 「野外博物館」とは  「最高のアイディア」  あわただしい毎日  展示構成  素人をバカにするな  開館はしたものの  博物館における研究  瓦屋さんの複製土器  土器研究の志すところ

新井さんとの出会い 104
 会わねばならぬ  現代の縄文人  「縄文人の心をさぐる」  土器製作研究所  南貝塚の危機  動じない新井さん  着々と進む研究

III 土器づくりの技術
土器の生命は「土」にある 124
 土器の素材  粘土はどこにでもあるか  「素地土づくり」  無数の試験板  素地土の収縮率

「練り」と「ねかせ」 134
 素地土の軟かさ  練れば練るほど  土をねかせる

「うつわ」の形をつくる 140
 「輪積み法」  積み上げのタイミング  形を整える  「けずり」の技法  「型づくり法」  「洗い出し法」

文様は装飾か実用か 155
 施文のタイミング  文様の意味するもの  縄文の効用  隆帯文の機能  デコレーションについて

土器の機能は内面に 165
 「みがき」と「つぶし」  水の漏らない土器  果して「繊維土器」か

容器を焼き上げる学 171
 陰干し  露天焼き  火床づくり  燃料が問題  上向きに置く  焼き上げ  焼成温度について  モデル板対照測定法  熱分析による測定

土器を使ってみる 186
 土器研究の出発点  土器の機能分類  「二次焼成」について  「漏れる土器」  土器で煮てみる  蓋があったか

 土器製作をめぐる諸問題 198
 ささやかな問題提起  いつでもつくれるか  だれでもつくれるか  どこでもつくれるか  なぜ土器をつくったか

IV 土器づくりの会 209
  新井さんの死  自分でつくった骨壼  学問と体験  子供を相手に  これこそ学芸員  一人の弟子  「土器づくりの会」発足  十人十色の「くせ」  体に蓄積する  反省会  共同研究  縄文土器は発見された

扉絵 松下紀久雄

著者 : 後藤 和民 → 著作
後藤先生は1964年の加曽利貝塚の緊急発掘以来、加曽利貝塚博物館の開館、
縄文土器の実験考古学的復元、博物館館長、市内各所の遺跡の発掘・調査、
保存に関わり、前友の会会長で千葉市教育長だった吉田治郎先生とともに、
「縄文の森と水辺」構想を作成しました。
 博物館退職後は創価大学特任教授となり、07年3月に退官されました。
退官後の先生は
① 07年から明治大学リバティーアカデミーで縄文貝塚と中世城郭の講師、
② 08年3月加曽利貝塚博友の会主催の「東京湾における縄文時代の貝塚文化」講師
③ 09年3月、友の会主催シンポジウム「千葉の縄文貝塚に学ぶ」で
「加曽利貝塚はどう守られてきたか」等の講師・パネラーを務めました。
しかし、先生は多くのやるべき仕事を残し、09年11月病に倒れ、他界されました。
77才でした。 (千葉市立加曽利貝塚博物館友の会)  


 
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